猿島野の大地を考える会の活動

坂東市の石塚市長さんに要望書を提出


環境を大事にしていた旧猿島町のよさを、坂東市に採用してもらいたくて出しました。
回答



要望書


坂東市石塚市長殿
平成十七年七月二十八日


この度の岩井市と猿島町の合併で、お互いの長所をうまく組み合わせることによって融合し、活かし合える環境行政をお願いしたく要望する次第です。
(序)
旧猿島町では、平成九年度に茨城県で最初に「住民参加型の環境基本計画」を作った環境重視の町で、その一つとして生ゴミの減量化、資源化を目的に、EM(有用微生物群)生ゴミぼかしの無料配布を平成十六年度まで八年間実施してきました。生ゴミは、可燃ゴミの重量のかなりの比重を占めるので、町の焼却負担金も軽減され、又自然環境も汚さず、住民が生ゴミを自己処理することにより、環境に対する意識や責任能力が高くなり、循環型社会に一歩でも近づくことを目指してきました。
又平成十三年度には、住民参加型の環境基本計画の拠点としてリサイクルセンターが完成しました。そこには住民の粗大ゴミの持ち込みを受け入れ、その中からリサイクル可能な品物を選別し、展示するという場所が設置され、町内外の希望者に無料提供することで、粗大ゴミの減量もはかるという「猿島方式」が生まれました。
 この方式は、自然と人々の知る所となり、とても好評を博するようになり、循環型社会を実現する町として堅実な魅力となり、参考のため見学に訪れる自治体や学校もありました。
 私達の会でも、郷土館「ミューズ」建設の際の基本理念の条項の一つ、「町全体を博物館として捉え、建物はその拠点とする」に則って、町まるごと博物館という形で具現化し町めぐりを会の年中行事として、平成八年度より毎年行っています。そのコンセプトが生活と環境博物館なので、リサイクルセンターは町まるごと博物館の大きな目玉の一つで、よく参加者を案内します。
 又、毎年行われる逆井城祭りに於いても、このリサイクル品の無料抽選会は一番の呼び物になっております。

(要望内容)
平成十七年度からの合併により、この粗大ゴミの扱いは、旧猿島町では従来のリサイクルセンターへの持ち込みも継続してはいますが、坂東市全市が基本的には無料回収になりました。この粗大ゴミの無料回収も、住民サービスとしては大いに歓迎する所であります。ただその回収された物の中には、リサイクル可能な物がまだ多々眠っていると思われます。それらを全て廃棄処分にしてしまうのは余りにもったいなく、又坂東市の無料回収制度が全市に徐々に広がっていく現状では、リサイクルセンターへの粗大ゴミの持ち込みは減少傾向にあり、リサイクルセンターのリサイクル機能が低下しています。
 回収された粗大ゴミの中から、リサイクル可能な物をリサイクルセンターまで運んで頂き、「猿島方式」につなげることで、粗大ゴミの減量化と、今日本の精神文化の価値が再認識されている「もったいない精神」の発信基地としての坂東市のイメージの確立をはかって頂きたく、要望する次第です。
(現況説明)
 七月十九日、会で旧岩井市のゴミ置き場をリサイクル推進課の課長さん達に案内して頂き、現況を説明して頂きました。それによりますと・・・
 旧岩井市の可燃、不燃の粗大ゴミは、旧岩井市の回収業者によって、先ずそこに運び込まれ、そこで可燃、不燃に分別される。そして、可燃粗大ゴミだけが、環境センターに持ち込まれ処分される。不燃粗大ゴミは、環境センターには行かず、業者によって処分される。
 旧猿島町の無料回収粗大ゴミは、境町の業者により回収、直接環境センターに持ち込まれ処分される。
 この案内された旧岩井市のゴミ置き場には、市役所の職員が一人、管理者として常駐している。又、一般廃棄物の不法投棄を回収する二名で一チームの職員が二チーム、坂東市全域を回って、この置き場に出入りして働いている。
 
 これらの現況に鑑みて、要望の件を具体的に提案させて頂きますと。
 
 旧岩井市の粗大ゴミの中から、リサイクル可能な品物を分別しておいて、可能な時にこの二チームにリサイクルセンターに運んでもらう。
 旧猿島町の粗大ゴミを回収する業者にも、リサイクルセンターに一度寄ってもらい、リサイクル可能な物を置いていってもらう。
 (旧猿島町でも、現在の立派なリサイクルセンターができる前は、本当にひどいゴミ置き場でした。現在のセンターの管理者やその当時の役場の職員が、土日を利用して、自発的に粗大ゴミで出たトタン板などで仮設の展示場を作って、そこから「猿島方式」が生まれました。これも、一つの住民参加型ではないでしょうか。)
 
 この要望の案件は、市長さんが、坂東市の将来を見据えた明確なビジョンを示して下さることにより、各々の持ち場に在る職員や業者の方々が、それに納得し、仕事に意義や誇りを感じ、協力し合ってこそ達成できることでありますので、市長さんのリーダーシップを切にお願いする次第です。

この要望に対して、検討して頂き、できるだけ早い回答をお願い致します。

NPO法人   猿島野の大地を考える会
        EM 四季の会
(会の紹介は添付資料でさせて頂きます)

市長よりいただいた回答はこちらです。

猿島野の大地を考える会


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